江戸日本橋から数えて四十七番目の宿で、美濃16宿の中では最も高い海抜510mの高地に設けられたため、旅人も人馬役からも難所とされていました。
宿内には古びた格子戸の家並みが続き、往時の風情を色濃く残しています。
国登録有形文化財である旧森川訓行家住宅は、往時の雰囲気を残したまま中山道観光案内所として活用されており、「丸森」という愛称で多くの方に親しまれています。
また、樹齢六百七十年を誇った神明神社の大杉は令和二年七月に倒木してしまいましたが、モニュメントとして蘇り、現在も来訪者を見守り続けています。
◆大湫宿から細久手宿へ
この区間の見所は、何といっても大湫宿から八瀬沢立場跡までの「琵琶峠」。
車の通らない区間であり、中山道美濃路の最高所の峠で、当時の人々も親しんだ「琵琶峠の石畳」が現存しています。
このほかにも「弁天池」や江戸へ九十二里、京都へ四十二里の「奥之田の一里塚」など、道路は舗装されていますがコースの大半は往時を偲ばせます。
◆大湫宿への経路
大湫宿と細久手宿間の経路をGooleEarthを用いた動画でご紹介します。
下記のリンクより、ご覧ください。